4世代で食卓を囲むLDKに改修

今回、施主ご夫妻から依頼されたのは、祖父母様が住んでいる築57年になる邸宅の一部リフォームです。隣家にご両親が暮らし、施主ご夫妻は近所のアパートにお住まいだったことから、これまで夕飯時になると邸宅の台所に皆様が集まって、団らんのひと時を楽しんでおられました。
ご夫妻は、お子様が誕生したこともあり、祖父母様の将来を考慮して同居されることを決心。「家族が集まって、ご飯を食べるのが小さい頃からの習慣なので、みんなが集まりやすい温かい空間にしようと思いました」と、台所を中心にリフォームすることに。
以前は縁側のある和室が一番陽の当たる部屋でしたが、納戸代わりに使われ日中でも薄暗い状況でした。そこで、閉鎖的だった間取りを解消。和室と隣の洋室をつなげ、その周囲の廊下と縁側も取り込んで、広々とした開放的なLDKに改修しました。
ご家族の長年の思い出が詰まった住まいでしたので、以前からあった中庭はそのまま残して植栽を整えたり、古い障子の意匠を新しい建具にも用いたり、これまでの雰囲気を大切にしました。
懐かしさと新しさが調和した空間の完成に「孫とひ孫が幸せを運んでくれました」と満面笑顔の祖父母様。4世代が心地よく過ごせる新しいLDKに、今宵も楽しい笑い声が響いています。