山陰酸素工業株式会社
代表取締役社長
山陰酸素工業は、戦後間もない1946年9月に、島根県松江市に本社を構え(現在の本社は鳥取県米子市)、酸素の製造を始めました。以来75年余りの間に供給エリアは山陰両県を中心に拡大し、取扱うガス種も増加、供給する分野も産業用、医療用、家庭用へと拡がりました。ひとえに当社をお引き立ていただいているお客様、また取引先の皆様のお陰と感謝する次第です。
2021年9月で創立75年の節目を迎えましたが、地域の産業や家庭に密着した当社の事業も、大きな転換期にあります。エネルギー業界では、自由化がすすみ、今後は、顧客のエネルギー全体をコントロールする「エネルギー・マネジメント」を提供することが価値となります。加えて、「2050年カーボンニュートラル実現」に向けて、我々の業界に期待されることは大きいでしょう。創立100年となる2046年には少なくとも弊社を中心としたステークホルダーの皆様とカーボンニュートラルを達成し、地域の発展に貢献し続けることが、最大の使命であるように感じています。
2017年には、安来支店の隣に「さんそ学習館 ケイオス」がオープンしました。館内には、ガスの性質や用途を楽しく学べる資料や機器が展示されています。オンライン実験教室など、新たな取組みも始めており、時勢に即した形での地域の“知育”にも力を注いでまいります。子供たちの知的好奇心を刺激し、学ぶ楽しさを体験するきっかけになってくれれば嬉しく思います。
当社は地域と共に歩んでまいりました。企業理念の「わたしたちは、総合力で地域を支え、生活(くらし)に豊かさを提供し、輝きのある未来に向かって共に前進します。」という言葉は、我々の決意をあらわしています。今後も、その姿勢が変わることはなく、地域の課題に共に挑み、地域の皆様から求められる役割を果たしていく所存です。
今後とも当社をご愛顧いただきますようお願い申しあげます。